デスクワークや立ち仕事など私たち人間は日々身体を動かしていますよね。
そして、疲れがたまったときは自分でマッサージをしたり、プロにマッサージしてもらう人も多いのではないのでしょうか?
特にツボ押しされると気持ちよくて最高ですよね?
人間だけでなく、犬も飼い主を見上げる姿勢が多いため身体が凝りやすいのです。
しかし、犬は自分の手足でマッサージをすることは出来ません。
飼い主が、犬が落ち着くツボを知ることで、普通に撫でてあげるだけでは得られない快感を与えることができます。
私の愛犬も、足の上に乗せてツボを押してあげると次第にウトウトととろけそうな表情をさせます。
興奮していた状態であっても、ツボをすると落ち着くようです。
ツボを押してマッサージをしてあげることは、ボール遊びや散歩とはまた違う、1対1のコミュニケーションを取れる時間。
ツボ押しマッサージを通して愛犬と今よりもっと仲良くなりませんか?
犬が気持ちいいと感じるツボを知っていますか?
あなたは体が疲れたと感じたらセルフマッサージをしたり、マッサージを受けに行ったりしますか?
デスクワークでガッチガチに固まった首や肩のツボを押されると気持ちいいですよね。
犬にも気持ちいいと感じるツボがあるって知っていましたか?
飼い主を見上げる姿勢が多い犬は、身体に負荷が掛かっていてかなり肩や首が凝っています。
犬は前足・後ろ足の届く範囲であれば掻くことは出来ますが、ツボを押したりすることは出来ません。
飼い主が、犬が気持ちよいと感じるツボを学び、マッサージしてあげることで落ち着くことができます。
ここでは誰でも簡単に出来る、愛犬が落ち着く7つのツボをご紹介します。
- 百会
- 四神聡
- 風池
- 印堂
- 攅竹
- 膻中
- 腎兪
①百会:頭頂部の一番高い位置にあるツボ。
頭がすっきりするので気持ちが落ち着く効果があります。
②四神聡:頭頂部の中心部から前後左右に4つあるツボ。
ソワソワしている状態の精神が落ち着く効果があります。
③風池:耳の後方、首の両脇のくぼみにあるツボ。
首や肩の緊張によるコリをほぐします。自律神経を調整する効果もあります。
④印堂:眉間の中央にあるツボ。
鼻炎やひきつけなどを緩和する効果があります。
⑤攅竹:眉の上のくぼみにあるツボ。
ストレス解消、緊張緩和に効果があります。
⑥膻中:胸骨(喉の下のくぼみからみぞおちの間、体の真ん中を通る骨)の下から1/4の部分にあるツボ。
胸のつかえや息切れに効果があります。心臓病や呼吸器疾患にも効きます。
⑦腎兪:肋骨をたどり、その中央にある骨のでっぱりから3つ後ろの出っ張りがある骨の左右に窪んだツボ。
腎臓の機能だけでなく、老化予防としても大切なツボです。
犬が落ち着くマッサージの仕方とは?
犬のツボが分かったところで、犬が落ち着くツボ押しマッサージの手順はどんなものでしょうか?
- 声をかける
- 頭から腰の順でマッサージする
- 足も忘れずに
- 終わりの声掛けをする
1.声をかける
→これからツボを押してマッサージすることを伝えましょう。
いきなり始まるのではなくゆっくり触っていくことが大事です。
2.頭から腰の順でマッサージする
→先ほど紹介したツボを意識しながら頭から順にマッサージしていきましょう。
3.足も忘れずに
→ここではすべてのツボは紹介しきれませんが、足や様々な部位にツボがあります。
全身くまなくほぐしてあげましょう。
4.終わりの声掛けをする
→ここまで来ると、愛犬はうっとり気持ちいい表情をしているはずです。
パッとやめるのではなく、「これで終わり。またマッサージしようね。」と優しく声をかけてあげましょう。
このように手順を踏んでツボ押しをすると、「ごはん」や「散歩」のように愛犬も、毎日の楽しみの1つになっていきます。
忙しくて時間が取れない!なんて方もいるかもしれません。
1日5分でも良いので、落ち着く時間を作って取り入れてみてください。
心臓や胃腸、腎臓に効くツボとは?
ここまでは元気な成犬でも日頃からやってほしいツボを紹介しました。
チワワなどの小型犬の平均寿命はおよそ14歳。
7~8歳ごろからシニア犬と呼ばれるようになります。
シニア犬になると筋力や今まで問題のなかった身体機能が衰えてきます。
見た目だけではわからない、心臓や胃腸、腎臓など内臓の働きも弱くなっていきます。
シニア期は平均寿命で見ても10年近くあります。
出来れば健康で長生きをしてもらいたいと思うのは当然のことですよね。
シニア期に入った愛犬にお勧めしたいツボを効果のある内臓に分けて紹介します。
心臓
・神門:手首にある肉球(手根球)近く、親指側のくぼみにあるツボ。
心機能を安定させる効果があります。20秒ほどゆっくり押しましょう。
*前述した「膻中」も心臓病に有効です。
胃腸
・足三里:後肢のひざ下外側にある出っ張りから斜め前方にくぼんだところにあるツボ。足の疲労に良いツボですが、このツボは胃と関連の深い「胃経」という経路に属しています。5秒ほどの指圧を20回繰り返すのが効果的です。
・気海:おへそから犬の指で2本分下にあるツボ。指圧というよりは、手で覆って温めながら軽くさするのが良いです。
腎臓
・湧泉(ゆうせん):後肢の一番大きな肉球の付け根にあるツボ。腎経という腎臓に関する経路の始点となるツボです。腎臓病だけでなく後肢の麻痺などにも効果的です。
*前述した「腎兪」も腎臓病に有効です。
犬のツボ押しマッサージはここに注意して!
ツボ押しを行う飼い主も愛犬も慣れてしまえば、気持ちいいコミュニケーションになりますが、トラブルや愛犬のトラウマとならないように注意が必要となります。
- 強く押しすぎない
- 苦手なところを無理に触らない
- ケガをしている、治療中のところはむやみに触らない
- 反応を見ないで行う
1.強く押しすぎない
→優しくそっと押すことを心がけましょう。
2.苦手なところを無理に触らない
→苦手なところやトラウマがあるところは無理に行う必要はありません。嫌な思いをしてしまうと継続していくことが困難になってしまいます。
3.ケガをしている、治療中のところはむやみに触らない
→すでに異常があるところは自身の判断で行うことはしないようにしましょう。獣医に相談して自宅でマッサージ可能か確認しましょう。
4.反応を見ないで行う
→気持ちの良いマッサージをしているつもりでも、顔は引きつって内心怒っているかもしれません。どんな表情でマッサージを受けているか都度確認することが大事です。
愛犬の気持ちに寄り添って、落ち着くツボ押しマッサージをすることを心がけましょう。
まとめ
- 犬の基本的なツボを知っておこう。
- 落ち着くマッサージには声掛けが必須!
- 長生きできるツボを把握して実践していこう
- 「痛い」ではなく「気持ちいい」を心がけよう
犬は自分の身体に不調を感じても、自分で対処するには限りがあります。
飼い主が積極的に愛犬の身体を考えてあげることが、ストレスなく過ごせる秘訣だと考えています。
愛犬をいたわる気持ちで、短い時間でも時間を作ってみましょう。
毎日触れて、コミュニケーションを取ることで、病気などの早期発見にも繋がることもあります。
愛犬は身体が整って落ち着くし、飼い主と親密にもなれる!一石二鳥のマッサージ、毎日のルーティンに取り入れて損はありませんね!
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